ドイツに2週間行っていた弟子の林さんが帰ってきました。ドイツの工房や博物館をまわり、色々刺激を受けてきたようです。
 彼女は海外在住経験もありますし、海外旅行も私よりもよほどベテランなので、いまさらドイツやヨーロッパが珍しいわけではないのです。しかし今回は「弦楽器」という、これまでとは全く違った視点からのドイツ訪問です。
 日本とヨーロッパの何が違うかというと、「本場の風」がながれているというか、様々な所に「本場の歴史」を感じることができるのです。例えば、博物館にごく普通に沢山の弦楽器が展示されていたり、紹介してもらって、あのHill商会で実際に働いていた人と会うことができたり。
 楽器も人も、歴史の活字上のものとしてではなく、実際にそこに存在していた痕跡を感じることができるのです。
 林さんは何人もの人に親切にしてもらいました。こうした親切や援助をありがたく受取り、吸収して、より上のレベルを目指して欲しいものです。そして将来は、今度は自分自身が次の世代に同じ事を行ってほしいと思います。

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