先日帰省したときに、学生時代の演奏会のビデオテープが見つかりました。当時はまだホームビデオは普及していない時代でしたが、学生なりに思い切り頑張って中古で購入した”SONY SL-B5+CCD-G5″ビデオデッキ+ビデオカメラ(カメラ単体のセパレートタイプ)で撮影した、今観るとボケボケの映像なのです。

 もちろん、今となっては全てがとても貴重な映像です。当時、無理をしてでも行動を起こしていたからこそ残っているデータなのです。

 さてそのβビデオテープ、湿度の高い八丈島の実家に30年以上も保管(単に段ボール箱に入れて積み上げていただけ)していたので、カビが生えて、かなり状態は悪いです。

 βビデオデッキ(これまた貴重!)に入れて再生しても、チラチラと同期が乱れまくりです。単に再生するだけだったらどうにか観ることもできるのですが、ダビングしようとすると同期が取れずに、お手上げです。

 そこで「画像安定装置」というものを思い出しました。以前はビデオテープのコピーガードを外す(暗黙の)目的で売られていた製品ですが、今回は本来の目的での使用となります。
 私も以前には画像安定装置を所有していましたが、すっかり処分してしまっていたので、もう一度買い直しました。

 そんなこんなでどうにかβビデオテープをダビング完了!想像していたよりもけっこう大変でした。ちなみに、私の工房では映像の管理は基本的にSONY XDCAMディスクで行っていますので、SDデータはIMX50形式でダビングしています。

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