私の妻の所属する市民オケもそうなのですが、最近市民オケの団員の高齢化が進んでいるらしいです。多くの市民オケで、メンバーに入れ替わりがあまりないので、結果的に高齢化が進むのです。

 もちろん、歳をとってでもオケ活動をしていること自体、またはオケ活動が出来る場があること自体は手放しで素晴らしい事です。悪いことは一つもありません。

 ただ、オケの高齢化に伴う音の変化があることも事実です。

 まず言えるのは、高齢化による個人の演奏技術の低下は、意外と小さいという事実です。ベテランの皆さん、お世辞抜きに(アマチュアの範囲でですが)お上手です。それは歳を重ねても、極端に落ちるわけではないようです。初級者大学生よりも、はるかに上手だと思います。

 ところが、そのような市民オケから出る音には、衰えを感じます。澄み渡った泉のような学生オケの音とは明らかに違いを感じます。

 その違いは何かと考えてみると、「協調力の低下」だと思います。歳をとってくると、どうしても人の事を考えられなくなって、自分勝手な演奏に走りがちになると思います。だからパートから出る音が劣って聞こえるのです。弦の音が澄んでいないのです。だから低音域の豊かさも感じません。パート内の弦の音同士で打ち消しあっている感じなのです。

 歳をとっても個人の演奏は、それほど劣ってはいないはずです。だから皆さん、周りの人の声を聞いて、パートとして良い音を出しましょう。これは通常の生活においても言えることかもしれません。いや、通常の生活において周りにの人々に感謝の念を常に持ち、そして周りの人の声を聞いて、素直で美しい心をもって生活することこそが、オケにおいて良い音を出す事そのものと言えるのでしょう。

 歳をとると、会社などで「偉い人」になってしまって、結果的に裸の王様になりがちです。そうなったらおしまいです。

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