先日ヴィオラの方から、「国内線で機内持ち込みを断られて、手荷物預けになってしまった」という話を聞きました。意外なことに、国際線よりも国内線の方がサイズに厳格なのです。

 ヴァイオリンの場合にはダルマ型ケースがギリギリ大丈夫と思いますが、ヴィオラの場合にはどんな形のケースでも(弓も入る通常型の場合)アウトだと思います。チェロは当然です。

 だから高価な楽器の場合には有料で座席を追加するしかないのですが、アマチュアの場合には理想論だけを言っているわけにもいきません。経済的な面から、泣く泣く手荷物預けにする事も多いです。

 よって話は、「いかに楽器を保護するか」という対策の話になるのです。もちろん、可能ならば座席を追加購入してください。これがベストの方法であることは間違いありませんから。

 さて、話を戻して、楽器ケースの保護材を紹介します。理想的なケースの保護材は、その楽器ケース専用の固めのケースを特注することなのですが、それは現実的で無いので、今回は「衝撃吸収スポンジ」を紹介します。

 このリンクの「スポ専.jp」は、以前私が楽器仕入れ運搬用のスーツケースを自作(写真 脚注)したときに、低反発ウレタンスポンジを購入した店です。様々な種類やサイズのスポンジを購入することが出来るので便利です。

 さて、今回の私の紹介は、「工作・加工無しで、一般の方が楽器を包むためのスポンジ」です。例えば、このリンクの「低反発ウレタンスポンジ」を購入して、楽器ケースに巻いて縛ってください。そしてその上からビニール袋を被せて、梱包紐か梱包テープでしっかりと固定するのです。ちなみに、スポンジの厚みは10mmまたは20mm厚が扱いやすいと思います。30mm厚では嵩張ってケースを巻くのが大変かもしれません。

 これで単純にケースだけを預けるよりも安心感があります。ちなみに、特にチェロの場合にはケース内の楽器横板部分、表板部分の隙間をこのようなスポンジ(10mm厚)で埋めることが重要です(ただ、楽器によってはニスにスポンジの跡が付いてしまうかもしれません)。

 

注:このケースは楽器ケースではなく、完全に業務用の仕入れケースとして作りました。楽器に付いている弦はもちろん、全ての部品を取り外してして収納します。高価な楽器の場合には魂柱さえも倒して収納します。こうすることで、大きな衝撃が加わっても、魂柱で響板を割ってしまうリスクが無くなるのです。

 蛇足になりますが、上記写真のスーツケースに、角形ヴィオラケースをそのまま入れるというのは、寸法的に無理です。意外とヴィオラケースって大きいです。

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