オイストラフ親子によるモーツァルトの「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲」と「ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲」の中古レコードが1,000円しない格安で売っていたので購入しました。
ヴァイオリンを息子に弾かせて、巨匠オイストラフはヴィオラを弾いているそうです。
私は以前、当時N響のコンマスだったH氏とバシュメットのモーツァルト ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲を聴いたことがありますが、完全にヴィオラが上回っていたのが印象的でした。
このレコードもそういう感じなのです。「ヴィオラを意識させないヴィオラ演奏」というか、「苦労してヴィオラを演奏していない」って感じなのです。とても素直な演奏なのです。必至さがないというか。ジャケット写真からの推測ですが、ヴィオラのサイズだってそこそこ大きなサイズのヴィオラだと思いますが、軽々と演奏しているのです。
しかし、録音が古いこともあって、このヴィオラの豊かな音を感じ取るためには、スマホなんかで聴いても無理だと思いますよ。この盤だけに限りませんが、ヴィオラの音の再生ってとても難しいです。多くは、鼻が詰まったような薄っぺらな音だけが再生されてしまうのです。
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