ELPレーザーターンテーブルの感想を何度か書いてきましたが、とりあえず今回のレビューでまとめにしたいと思います。

ELPレーザーターンテーブルの最大の特徴とは
 圧倒的に、低域~中域の楽器の解像感、分離が素晴らしいです。オケで言えば、コントラバス~ヴィオラのくらい弦の演奏の解像感が素晴らしいので、ヴァイオリンの音とか、または管楽器の音がとても引き立つのです。もちろん、ヴァイオリンの低域(箱の発音する)音の表現力も素晴らしいので、私が生の楽器の調整で重要視している部分もちゃんと見えるのです。
 もっと具体的に説明すると、低音がぼけていないのです。しまっています。だからコントラバスとかの定位がビシッと決まるのです。

高域の再生特徴は?
 先にも述べましたように、ELPレーザーターンテーブルが圧倒的に優れているのは、低~中域の再生能力です。おそらくハイエンドのアナログレコードプレーヤー&カートリッジでも、表現できないような別次元の解像感です。
 高域の解像感も素晴らしいです。通常のアナログレコードプレーヤーで再生した音が、まるでモノラルに聞こえてしまうくらい、音の広がりを感じます。しかし、その部分に欠点もあります。高域の再生が「諸刃の剣」なのです。驚くほどの「素晴らしい解像感、響き」を再生出来る物もありますが、レコードとの相性によっては、音割れのような違和感を感じるものも確実に存在するようです。

ホコリに対しては?
 何度も書いていますが、「バキュームクリーニングは必須」というのは欠点でもなんでもありません。ELPレーザーターンテーブルの長所と言っても良いくらいです。これまでのアナログレコードでは再生さえ出来なかった盤面の状態を、的確に表現できているという事だからです。そのくらいの繊細さがあります。
 これまでのアナログレコードプレーヤーでは、多少のホコリは針がブルドーザーのように、ホコリを押しのけて再生していたのです。しかしそれは、「多少のホコリではビクともしない、重い、鈍感なカートリッジで再生している」という証拠でもあるのです。通常のアナログレコードプレヤーは鈍感なのです。だから安定していると感じるのです。

レーザー読み取り方式のメリットを実感するのは
 通常のアナログレコードプレーヤーは、針でレコードの溝をなぞって、その運動を電気信号に変換します。それに対して、ELPレーザーターンテーブルは、レーザーを照射してその反射を読み取るそうです。すなわち、質量がないのです。だから、運動に慣性力が存在せず、理想的な解像感が生まれるのです。
 一番実感するのは、その解像力の高さです。ELPレーザーターンテーブルで再生すると、これまでと同じレコードなのに、今までに聞こえなかった音が録音されていたというを発見することが出来ます。また、通常のレコードプレーヤーのように針が盤面を擦る独特の音がしないのも不思議な感覚です。レコードの音ってそういう物だとばかり思い込んでいましたが、それはレコード本来の音では無かったのです。特に78回転のSP盤だとか、45回転の高音質盤などでそれを実感します。
 また、レコード盤面の反りによって生じる超低音の音が、レーザーターンテーブルでは生じません。だからサブソニックフィルターが必要ないのです。またハウリングなどの影響も受けません。

重量盤は再生出来るのか?
 私が購入した2枚の重量盤は問題なく再生出来ています。しかし、色つきレコードの再生はできないそうです。

状態の悪いレコードを再生可能か?
 ELPのホームページの説明では、ELPレーザーターンテーブルの特徴(メリット)として、状態の悪いレコード再生について書かれています。通常のアナログレコードプレーヤーでは再生不可能だったレコードも再生することができるという効能です。これは嘘ではありません。
 しかし、その逆の事も言えます。これまでのレコードプレーヤーでは問題なく再生できていたレコードが、相性問題で再生できない事も事実存在します。すなわち、万能ではありません。ただ、私はそれが欠点とも思えません。なぜなら、それ以上のメリットを感じるからです。

価格は?
 正直なところ、高いと思います。しかし、最近はハイエンドオーディオ装置はみなとても高価になっています。購入者が少ないので、ニッチな製品が高価格になってしまうのは仕方ないことだと思います。ELPレーザーターンテーブルのように世界に一つしか存在しない受注製品としては、頑張った価格設定にしているとも言えます。

私の正直な感想は?
 これは私の正直な感想です。ELPレーザーターンテーブルで、私のレコードの価値観が変わりました。ちょっと、驚いているくらいです。

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