導入したばかりのイタリア製の卓上型小型レーザー溶接機”DaDo”でさっそく弓の修理を行いました。というよりも、今回のこの修理のためにこのレーザー溶接機を購入したと言ってもよいくらい、修理方法を検討していたのです。

 通常ならば金ロウ付け作業を行うのですが、既に加工済みの製品を再加熱してしまうと、修理箇所以外の部分にトラブルが生じてしまうリスクも高かったからです。

 それでレーザー溶接機の導入を考えたのです。もちろん以前から、レーザー溶接機の導入は検討していましたが、なにしろ価格が数百万円もするので、導入に尻込みしていたのです。ちなみに、その代わりに精密アークスポット溶接機Orion200i2を購入してはいたのですが、それは今回の修理目的には原理的な意味で(半月リングの内側部分溶接に)使えないのです。

 さてそんな中、最近低価格の小型レーザー溶接機が発売になったことを知り、説明を受けに行って、導入を決定しました。もちろん本格的なレーザー溶接機と比べると性能に大きな限界はあります。しかし、それでもコストパフォーマンスは抜群と感じました。

 テスト作業をいくつか行って、恐る恐る本番の修理作業を行いました。結果、良いです! 今回、割れたフロッシュの半月リングの溶接を行い、さらに金線の肉盛りも行いました。

 まだ作業の途中ですが、手間を掛けたら加工跡が完全に見えなくなるまで肉盛りする事も可能です。

 このレーザー溶接機、お勧めです! 同業者の方、または個人でジュエリー系のお仕事をされている方は、導入しても損はない機械だと思います(決しておもちゃレベルではありません)。

補足:銀は金よりも熱伝導率が高いので、銀の加工は今回行った金の加工よりも難しいかもしれません。

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