サブスクミュージックだとか、ネットミュージックって、私には「アイドル」に感じます。自分の大切なものだと思い込みがちですが、実際には誰のものでもありません。テレビの中には存在しますし、コンサートでも観ることが出来ます。しかし、本当に実在しているものなのかさえも、判らないのです。もしかしたら、幻影かもしれません。

 それに対して購入したCDは、紛れもなく自分の所有物です。購入したときの想い出、そしてCDから出てくるノイズレスのスマートで高音質な音は、まるで恋人のような美しさです。しかし、こういうと語弊があるかもしれませんが、美しい物って、自分の物になってしまうと飽きてしまうのです。その美しさに、慣れてしまうのです(私も妻の美しさに、直ぐに慣れてしまったのです。申し訳ない、妻よ!)。

 いっぽうレコードは「妻」です。ブツブツ、ブツブツ、ブツブツ、いつもブツブツ言っているのです。まあ、面倒なのです。一体何が不満で、そうブツブツノイズを出しているのか、私はノイズを聴いているのか音楽を聴きたいのか、判らなくなってしまうことさえあるのです。
 しかし、冷静になったとき、「もしもそのブツブツ」が無くなってしまったら?と考えたときに、私の生活の幸せとは、そのノイズの中で生きること、生かされることなのだと、理解できるのです。

 もちろん答えはありません。また、年齢によっても感じる事は違ってくることでしょう。

 音楽も、人生も奥深く、そして楽しいです。ね?

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