先日、お客様を空港までお送りする時に、「ヴァイオリンケースを車のどこに置いたら良いか?」という話になりました。通常なら後部座席に何となく置いたり、車の後部シート前の床に置いたり、後部荷物スペース(またはトランクルーム)に置いたりすると思います。
 しかし、高価な楽器の場合には、「事故とか、急ブレーキを掛けたときとか、または振動とかの悪影響は大丈夫なの?」と問われたら、不安が残ります。

 それで結局、そのお客様は自分が楽器ケースを膝に抱えたまま乗車することになったのです。確かに、急ブレーキを掛けたときに、後ろに無造作に置いておいた楽器ケースが滑って、「ゴン」ということは良くあります。

 車中、お客様と「どうやったら楽器ケースを安全に積めるのか?、固定できるのか?」と話をしました。その方からも、後日、アイデアのスケッチを頂いて、そのスケッチを参考に3Dプリンタで固定具を作り始めたところ、ふと思いました。

「3Dプリンタで出力したプラスティック部品は、いざという時の強度があるのか?」
「誰でも真似できるような、簡単な方法はないのか?」

 

 それで別の方法を考えていてひらめきました。「私が所有しているスノーピーク製の丈夫なトートバックにすっぽり入れてしまっては?」、と。

 早速試してみました。

 使用したトートバッグは「スノーピーク社製トートバッグS」です。このトートバッグの特徴は、とても丈夫な布製で、さらにショルダーベルトも付いていることです。アウトドアバッグとしても優れた製品だと思います。

 このショルダーベルトを車のシートのヘッドレストに掛けるだけです。実際に車のシートに固定してみたのが下の写真です。シートベルトもきちんとかける事が出来ますので、急ブレーキの際にも安全です。シートの座面に「Gゼロクッション」を敷いておけば、耐振動対策も万全だと思います。

 ちなみに、ヴィオラケースも入れる事が出来ました。

 トートバッグに何も加工をしていませんので、通常のバッグの用途としても使える事もメリットです。普段から車の座席に掛けておいて、物入れとして活用するのも良いかもしれません。

 よく車で楽器を持って移動する機会が多い方は、最初は一見面倒、大げさなように思うかもしれませんが、このような固定方法をお勧めします。人間にシートベルトが有効なように、楽器にもシートベルトは必要です。

 

 

 

関連記事: