この差は、「技術のあるプロの演奏者の演奏と、アマチュア演奏者との違い」くらいの差です。弦楽器に詳しくない方は、上手なアマチュア演奏者の演奏に驚くと思います。
 しかし、演奏に詳しい方が聴いたり、両者を並べて聴き比べをしたら、何から何までレベルが違うのが分かることでしょう。「基本」が違うのです。
 楽器製作においても全く同じです。楽器製作の事を知らないほとんど方には分からないかもしれませんが、「基本」が全く違います。そしてこの「基本」こそが、後々ボディブローのようにジワリジワリと効いてくる(意味を為す)、もっとも重要な事柄なのです。
 趣味の製作を否定するわけではないですが、趣味で作った楽器と、我々のような「基本」を修行してきた者との楽器を同じように比べられては困ります。これは私のプライドでもあり、また私の所属している日本弦楽器製作者協会のプライドでもあります。
 良い製作の楽器とは・・・製作の基本がなっている楽器なのです。たったそれだけの事です。・・しかし、それが一生をかけて追い求めてもできない、奥深いものなのです。

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