私はどちらかというと「楽器マニア」、「音マニア」の方なので、特に大ファンの演奏家とかはいません。まして、昔の演奏家の大ファンというわけでもありませんでした。
これまでに何度も名演奏家達のレコードとかを聴く機会はありましたが、確かに時代を考慮すると「名人」である事は間違いないと思いましたが、今自分が聴きたいか? と問われると、録音されている音質に関して言えば、明らかに「低音質」ですし、「そこまででも‥」というのが正直な感想でした。
ところが、先日の「ザ・ストリングス 伝説の響き」CD全28巻のサンプル版にちょこっとだけ録音されていたメニューインの演奏の迫力には、ちょっと驚きました。高いけれどこのCD集が欲しいなと、誘惑に駆られているところです。逆に、サラサーテの演奏には全く魅力を感じなかったというか、低音質録音をノイズレス加工した分だけ、魅力が半減したような感じです。
ノイズが無ければ良いという、単純な話しではないと思います。
関連記事:
- 私は学生の頃から、過去の巨匠達の演奏は聴かないようにしてきました、が
- 披露宴での演奏
- エマニュエル・チェクナヴォリアンのボウイング
- 巨匠達の演奏を聴いていて、ふと気づきました
- カザルス演奏のオリジナルSPレコードのノイズの考察