先日、ピョンチャン冬季オリンピックが始まりました。残念ながら今のところ、日本のメダルはゼロです。ところが、ドイツはもう既にたくさんのメダルを取っています。

 ドイツと日本とでは同じくらいの国力なのに、なぜこれほどメダル数に違いがあるのか? 妻と、ちょっと話になりました。

 もちろん、体格的な問題とかもありますが、一番違いがあるのは、社会的な制度だと思います。簡単に言ってしまえば、日本という国では、トップアスリートでさえも、スポーツでは食べていけないような扱いを受けているからだと思います。

 事実、テレビのインタビュー番組で、「親の財産を切り崩したり、借金をして、競技を続けている」という事を言っているトップアスリートの話は珍しくもありません。

 ドイツでは、スポーツ選手に限らず、一般会社員も、音楽家も、我々のような職人も、法律で社会的な権利が厳格に決められています(その代わり税金も高いですが)。会社側も大きな義務を負っています。日本の会社のように、ブラック的(残業当たり前とか)に社員を搾取している企業とは違っています。事実、日本の企業の社員への利益還元率は、他の先進国と比べてかなり低いそうです。この差はとても大きいです。

 さらに、ドイツと日本との違いは、これは音楽や大学教育にも言えるのですが、日本は「広く浅く」なのです。すなわち裾野は広いのですが、受けられるものが浅いのです。ところがドイツは専門分野に特化した教育や保障を集中して受けることが出来ます。すなわち、スペシャリスト教育が徹底されているのです。

 日本ではマスコミが政治・経済界の犬でしかないので、このブラック的な社会制度を表に出さないようにしているのでしょう。スポーツ界、音楽界はその一側面を覗かせます。表面的に「浅く」だけで満足させているのでしょう。

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