私のホームページに、娘の演奏の動画を掲載しています。中には「よくもまあ、こんな下手な演奏を堂々と掲載できるものだな?」と思われている方もいらっしゃると思います。

 その通りです。私は仕事柄、プロの演奏者や、または将来プロの演奏者にもなるであろう上手な子達にも接することがありますから、自分の子どもの演奏能力についても知っています。

 それではなぜ掲載しているのかというと、「一般の子どもの演奏の継続変化の実証例」としてなのです。自分で言うのも何ですが、「ごく標準的な一般の子どものきちんとした実証例」を得るのって、意外と難しいものなのです。もちろん私も親ですから、プロ並みに演奏の上手な子だったら、もっと自慢げに紹介できたことでしょう。

 さて本題です。私の娘は、小学生~中学生の頃、ヴァイオリン練習が嫌いではないにせよ、特に自分から向上心をもって積極的に行っているわけではありませんでした。そういった意味も含めても、「普通」だったと思います。

 その娘の演奏に変化を感じたのは、高校生になってからでした。

 娘は高校生になって、都立西高校の管弦楽部に入部して、自分から積極的な演奏活動を行うようになったのです。この管弦楽部は初心者率がとても高いので、そういう部員のお世話なども積極的に行ったのだと思います。
 また2年生になってからは、上手なSさんと一緒にコンミスの一人として運営にも関わっていきました。そうしている中で、演奏に積極性が見えるようになったのです。
 補足になりますが、この都立高の管弦楽部、賢い子が多くて(自分の子は、ちょっと・・・なのですが)、たった一年間だけでもその上達は凄まじかったです。新入団員の大半が初級者なのに、あっという間に「ショスタコ 革命」を演奏したりしてしまっていました(ちなみに、この演奏会の撮影と、編集、パッケージ制作は私がしました。イラストは生徒ですが)。

 話しを娘に戻しますが、娘の演奏の分岐点は、高校生になってからと言えます。一音一音の出し方とか、ヴィブラートとかへの意識が変わりました。実際、今娘の演奏を見返してみると、高校1年生の時のメンデルスゾーンの演奏(実質中学生3年生の時の練習なので、受験とかの制限もありますが)と、高校2年生の時のヴィニアフスキーの演奏では、表現しようとする意識に違いを感じます(楽器が良くなったということもありますが)。

 なんだか演奏(あくまでもアマチュアの範囲ですが)を通じて、娘が大人への第一歩を踏み出した気がして、親としても、娘の成長を実感した瞬間でもありました。

 今、お子さんのレッスンやその他色々で悩んでいる方、ご自分のお子さんを信頼してください。あっという間に、親を越えて、立派な大人になりますから。

 そんな娘は、現在、奈良女子大学の管弦楽団で頑張っています。とても小さなオケなので、高校の時よりもさらに運営が大変らしいです。
 ちなみに、奈良女オケ、団員を積極募集しているみたいですよ。奈良県、または近県の大学生のやる気のある人は、男女問わず、是非連絡してみてください。

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