マイスターのQ&A

ドイツ・ヴァイオリン製作マイスター 佐々木朗

Q:座布団タイプの肩当てを付けたまま、ケースにしまっても大丈夫ですか?

A:「座布団タイプの肩当て」といっても様々な製品がありますので、何とも言えません。ほとんどの場合は、肩当てを付けたままケースにしまってもトラブルが起きることはないのですが、製品によって、または装着したままの時間によって、またはニスとの相性によってはトラブルが起きることもあります。
 できることならば、座布団タイプの肩当ても、楽器から外してケースにしまうべきでしょう。

トラブルの一例
 この肩当ては、座布団タイプ肩当ての裏のゴムクッション部分(裏板に接触する部分)のみをアゴ当て金具に固定してしまうタイプです。すなわち、そのゴムクッション部分は、常に裏板に接触したままなのです。この肩当てが写真のように、いつもトラブルを起こすというわけではありませんが、ゴムが古くなりすぎると、このように裏板に貼り付いてしまうのです。また楽器に肩当てを付けたまま長期間保管しておくと、このようにゴムが貼り付いてしまう可能性が高くなりますので注意してください。

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