現在帰省している次女が、スマホのYouTubeで田園を聴いていました。「この曲、今度演奏するの」と言って、曲の勉強(確認)をしていたのです。

 そこで私が、「スマホのスピーカーで音を聴いていても旋律しか聞こえないから、このウォークマン+ヘッドフォンで聴きな」と言って機器を渡したら、それは面倒くさそうな顔をしました。

 本人は「演奏の時にはちゃんと他のパートは聴いている」とか、色々言っていましたが、一言で言えば面倒くさいのです。

 スマホ以外のものを使うのは、面倒くさいのです。

 こんなのでは、一億総「耳の感性の劣化」に繋がってしまいます。なぜ「演奏者としてのオーディオ」という教育分野が育たないのでしょうか? あるお客様が、「オーディオに拘っているのは、ちょっと危ない人だと思っていました」と言っていましたが、そういう(異常)マニア的なオーディオの話ではありません。

 私の弦楽器関連の話に耳を傾けてくれないのは、実は一番身近な家族なのです。言うと、喧嘩になってしまうのです。

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