重要
まだ、自分には向上心(好奇心)が残っているみたい
私は今58歳です。職人人生としては「後期」だと思います。 20歳~35歳くらいの「前期」は全てが勉強の時期で、若気の勘違いなどもありますが、頭の回転がよく、身体の瞬発力もあります。吸収力もあります。新しい事を、抵抗な …
「糸巻きが緩みやすいときに、具体的にどうしたら良いのですか?」と問われても
今日、学生時代のオケで同期だったお客様が、チェロの糸巻きの緩みの件でいらっしゃいました。 その方は高校のオケの指導もされている方なので、「生徒の楽器で緩みやすい糸巻きの時に、具体的にどうしたら良いのか? そういう時に …
弦の高倍音は、その倍音波長の振幅のポイントを振動させることで出ます
物理に興味の無い方は、弦楽器の高倍音とは楽器が最初から持っているものだと思っているのではないでしょうか? しかし、高倍音って楽器が持っているわけではなくて、意識して演奏技法として倍音を出しているのです。 例えば、弦 …
楽器の価値観における矛盾の考察
私は良い楽器について、こう説明しています。 ・自分が満足できるものが良い楽器であり、それが最終目標でもあります。 ・自分の価値観の殻の中では、良い楽器を選ぶことはできません。すなわち、自分で良いと思った楽器が、良いとは …
3本の異なるヴィオラ弓の性能と、それによるボウイングや音質、音量の違い
2021年9月24日 工房パソコン、AV、家電、車重要
3本の異なる性能のヴィオラ弓と、それらの弓で弾くボウイング運動の違いや音質の違いを比較してみました(ヴィオラは私が製作した作品です)。 弓の性能の違いで、これだけ音や弾き方(ボウイング)に差が出るのです。演奏の上手な …
楽器の良い音とは、弦を大きく振動させると言うよりは、楽器の響板をドライブするイメージ
多くの方は、「楽器を鳴らす」というと、「弦を大きく振動させる」ことだと思っているようなのです。決して間違いでは無いのですが、誤解しているのです。 「弦を大きく振動させる」という事を表面的に捉えすぎていて、とにかく弦の …
素晴らしい演奏には、きちんとした理由があります
今日、私の工房のお客様のヴァイオリニストの方から、ご自身のコンサートのBDを頂きました。 その映像をじっくりと観察して、直ぐに感じたのは、「演奏の理」です。すなわち、理にかなった運動をしているから、演奏が素晴らしいの …
「裏板を鳴らす」とは
よく、「先生から、『もっと裏板を鳴らすように』演奏してと言われる」という、話を聞きます。 ところがこの「裏板を鳴らす」という言葉(表現)を、勘違いしている演奏者や技術者がたくさんいるのです。裏板を振動させて、裏板から …
響板(振動板)とは何か
楽器とは何か? 皆さん考えたことがあるでしょうか? 何となく、振動させるものであるという事は認識していると思います。すなわち、響板(振動板)から成っている総合体が楽器です。 それでは響板(振動板)って、どんなもので …
楽器や弓は、今後とも末永くお世話になりたい技術の店で買って欲しい
以前から何度も書いていることですが、 「楽器や弓は、今後とも末永くお世話になりたい楽器店(工房)にて、紹介してもらって購入してください」 と言うのも、今後の日本は弦楽器業界に限らず人材不足、技術力不足になります。現在 …