ドイツ・ヴァイオリン製作マイスター 佐々木朗の工房日記です。 ホームページは https://www.sasakivn.com です
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チェロ弦の交換が一年周期の方でも、半年ごとにいらしてください

 現在お預かりしているチェロは私の工房でお売りしたとても良いチェロです。弦にはパーマネントを使っています。  パーマネント弦はエヴァピラッツィ弦よりも硬めなので寿命が長いのです(エヴァピラッツィは明るい響き重視の弦なので …

“Zauberplatte”は音を出さなくても、違いが判ります

 少し前にチェロのお客様と”Zauberplatte”の話題になり、私がその高音質の原理を説明しました。その中で、いかに「普通に指しているエンドピンの先端が不安定だったか」の実験を行ったのです。 …

切れた馬毛を丁寧に除去するための、小型薄刃ニッパ

 演奏中に馬毛が切れたときには、その切れた1本を指でたぐって、弓竿と直角方向に素早く引っ張って多少強引に切ります。決して弓竿と同じ方向に引き抜かないでください。馬毛の結び目が緩んでしまいます。  自宅での練習時の時間に余 …

弟子教育と専門学校教育の違い

 私はこれまで何人かの弟子をとり、しっかりした職人教育を行ってきたと自負しています(弟子になって直ぐにやめたり、健康的な意味で残念ながらやめた人もいました)。  この「弟子」という教育方針を、相変わらず時代遅れの教育だと …

“Zauberplatte”は、大ホールでのチェロの音抜けへの対策にもなる

 大ホールでチェロのソロを演奏するとき、低音の音が抜ける感じになってしまいます。特に、演奏者自信や近距離座席の聴衆においてそのように聞こえがちです。  これは空間の大きさと、反響板の位置関係で出る特徴なので、ある意味しか …

このヴァイオリンも素晴らしい楽器ですよ

 少し前に紹介しましたフランス製のヴァイオリンですが、このヴァイオリンも素晴らしい楽器ですので、興味のある方は是非試奏しにいらしてください。  価格も、カントゥーシャ作の楽器よりは安いので、アマチュアの方でも購入も現実的 …

「カカカッ」っていう暴れたヴィブラートを改善(修正)する方法

 上手なソリストでヴィブラートが「痙攣ヴィブラート(振動ヴィブラート)」のように暴れている人が多いです。多くの聴衆はそれをダイナミックな演奏と思っているのです。先日テレビで観た演奏もそうでした。才能のある演奏家さえも、判 …

チェロも、楽器の表面を軽やかに撫でるような演奏では、良い音は出ません

 私はずっと、ヴァイオリン演奏において、「真の意味での性能の良い弓で、腕の重さを利用した自然な圧力を掛けることで、楽器を底から鳴らすことができるのです。それがダイナミックレンジ(=表現)に繋がります」と説明してきました。 …

初めての北海道(札幌、小樽)

 以前色々とお世話になった同業者のヴァイオリン製作者の工房を訪ねて、札幌に行ってきました。  いつか北海道旅行のついでに訪問すれば良いだろうと思いながら、なかなかそんな機会も無く、あっという間に私は今年で62歳になります …

フレット付き指板のヴァイオリンで練習するのは良くない

 先日いらした初級者のお客様のヴァイオリンの指板には、フレットシートがはりつけてありました。フレットの目印というのではなくて、ギターのようにフレットの凸が付いているシートが指板全面に貼ってあるのです。  このようなヴァイ …

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