私の工房では溶解したニカワの保管用に、長年ペルチェ素子式のミニ冷温庫(ツインバード製)を活用していました。
このペルチェ素子式の冷温庫、室温が高くなる夏期に冷えないのが最大の欠点です。
少し前にAC電源ではなく、DC12Vアダプターで駆動する方法で少しは改善したかとも思えたのですが、今年の猛暑で工房の室温も30℃を越え(エアコンオフの時)、ミニ冷温庫の庫内温度も12℃とかになることがわかりました(温度センサーを内蔵して計測)。
これがペルチェ素子式の限界だと思います。これではニカワが傷んでしまいます。
以前からペルチェ素子式の限界は重々承知してはいたのですが、コンプレッサー式の冷蔵庫は大きくて工房に置けず、妥協策としてミニ冷温庫を活用していました。
告白しますと、これまでは庫内に温度センサーを設置していなかったので、夏期にこんなに庫内温度が高くなっているとは知らずに使い続けていたのです。
さて、知ってしまったからには、もうペルチェ素子式の冷温庫は使っていられません。
そこでコンプレッサ式で、可能な限り小さい冷蔵庫を探してみました。
購入したのは「BougeRV ポータブル冷蔵庫 9L」というクーラーボックスタイプの冷蔵庫です。たまたまAmazonのタイムセールで、1.5万円で購入しました(バッテリーは無しタイプ)。
これまでのミニ冷温庫と比べると本体サイズはかなり大きいです。キャンプ用品って感じです。しかし、これがコンプレッサー式の最小くらいと諦めて購入しました。
さて実際にエコ設定で運転してみました。消費電力も低くて、35~55Wくらいです。コンプレッサーの音も意外と小さくて満足です。
稼働してから間もないので庫内温度は下がりきってはいませんが、ペルチェ素子式よりはよほどまともな冷蔵庫と予想できます。
これならばニカワの傷みは心配ないと思います。ちょっとした飲み物も保管できそうです。