最近、「自分の事は自分が一番判る」みたいな考えの人がとても増えています。他人の意見に耳を傾けないのです。自己中なのか、それとも自分によほど自信があるのか。
しかし私の経験で言い切れる事があります。自分の事って、自分だから見えない(見えにくい)のだと。
具体例として、ご自分の演奏会の撮影をされた方がいらっしゃいました(3名、別々の事例です)。それらの方は演奏もとてもお上手な方で、さらに映像とかにも意識が高い方です(ご自分で撮影するのですから当然です)。楽器にも、撮影機材、録音機材にもお金を掛けています。
しかしそれらの方の映像を私が観たとき、「あれっ?音がおかしくないですか?」ってなったのです。録音トラブルがあったのです。
その音の異変に気づいていなかったのです。
これは私の聴覚が良いとか、それらの方の聴覚が鈍いとか、そういう事ではありません。
実行している本人だからこそ主観的になり、客観性が失われがちになるという、どうしても避けられない原理があるからなのです。
一生懸命な人ほど、自分が見えにくくなります。だから他人の意見を聞くべきなのです。そのために、他人のもとへ脚を運ぶべきなのです。スマホで検索しても、そこ(ネットの中)には自分しかいません。
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