今の若者は「エアチェック」と言われてもピンとこないのではないでしょうか?

 我々世代では、「懐かしい」とかの生やさしいものではなく、「必須」の行動でした。「衣」「食」「住」、その次が「テレビ」。そしてその次くらいに「エアチェック」という感じだったでしょうか。

 小学生くらいの時には、モノラルのラジカセで録音しました。モノラルだけど、ラジオのイヤフォンジャックに録音ケーブルを繋がないで、そのままラジオを録音できるようになったので、ラジカセは画期的だったし、憧れでした。

 その後、ステレオラジカセ(私は買ってもらえませんでしたが)、オーディオコンポなど、エアチェック作業もどんどん進化していきました。長時間連続録音をするための「オートリバースデッキ」も画期的でしたし、学生時代にはベータHiFiの音声部分を活用して長時間録音をしたりもしました。

 だからFM番組週刊誌も愛読していたものです。懐かしい、「FMレコパル」とか「週間FM」とか。

 学生時代のオーディオに凝っていたときなどは、アパートの屋根に勝手に登って高素子で指向性の高いFMアンテナ+ローテーターを設置して、アンテナの向きを微調整しながら、NHK-FMの生放送(これが素晴らしい音質でした)を録音したものです。そんな時に限って、隣で原付がアイドリングしてバチバチバチとノイズが混入したり・・・。

 私だけでなく、みな同じだったと思います。そうそう、エアチェックには「全部流しで録る派」と「曲だけを録る派」がありました。小学生とき買ってもらったモノラルラジカセに「ポーズボタン」が付いていて嬉しかったこと。

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