ポスター

 月刊ポプラディアという子供用の雑誌の付録のポスターに、私の提供した写真が掲載されました。
 12年くらい前、プロ用デジカメがまだ普及する前には、私が撮影したデータを出版社に提出しても、「デジカメのデータは使えない」とか、「Windowsのデータはダメ」とか、使えたとしても無茶苦茶な色合いに印刷されたこともありました。
 当時の印刷の現場は、かなり閉ざされた環境内でのみの「カラーマネジメント」で、それもフィルム出力をメインとしたものでした。プロの印刷業者でさえ、デジカメのカラープロファイルとか、カラーマッチングとか、またはデジカメデータの扱い方を理解できている人は少なかったです。そういう私自身も今ほどは理解していませんでした。
 そのようなわけで、デジカメのデータは頭から受け付けてくれなかったのです。これはNikonのD1というプロ用一眼レフデジカメが普及してもしばらくはそんな状況が続きました。
 しかし最近は出版・印刷会社のほうもデジタルデータがすっかり定着し、カラーマッチングとか、カラーメネジメントという考え方が普及しました。また我々が使うソフト側の方も、そのような共通の考え方が浸透してきました。
 そのようなわけで最近の印刷では、私の提供した写真データも、ほぼ当方の予想内での印刷結果となります。素晴らしいことです。
 ちなみに、業者にデータを入稿する上で一番確実なのは、「業務用の定番ソフト」を使ってデータを作ることです。具体的には、Adobe社のソフトなどです。パソコンは、以前ならばMacオンリーでしたが、今はWindowsでも全く問題ありません。
 DTPデータ入稿においても、以前ならば高価なモリサワPSフォントなどを使ったデータしか相手にしてもらえませんでしたが、最近は安価なTrueTypeフォントなどでも全く問題ありません。ただ、Wordとか一太郎とかのワープロソフトのデータを印刷に出す場合には、かなりのノウハウを必要とします(というか、ノウハウのある業者に依頼しないとレイアウトが崩れたりのトラブルが生じます)。

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