本日、私の工房にてもう何年も前に高価なヴァイオリンを購入してくださったお客様から、「使うほどにこの楽器の良さ(音の深さ、ダイナミックレンジ)が判ってきました」とのお褒めをいただきました。
この方、アマチュアオーケストラのコンミスを務めている(いた?)くらい上手な方なのですが、そんな上手な方でも、最初の内は「良い楽器の本質(特にダイナミックレンジの意味)」が判らなかったそうなのです。
以前に使われたいがヴァイオリンも良い物でしたが、私が選ぶ「構造的に良い道具」とは、根本的な部分がちょっと違っていたりするのです。この辺りはかなり高度な部分なので、これ以上は書けませんが。
何が言いたいのかというと、次の2点です。
1.上手な方でも自分では選べないのです。
2.良い物は、多少無理をしてでも購入した方が、後になって「今思えば安かった」と思うことでしょう。
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