以前、私がレーザー加工機を利用してテールピースに精細な彫刻を施した映像を公開したのをご存じと思います。

 レーザー加工機って、硬い黒檀材に精細な溝を掘るという作業に相性抜群なのです。

 その応用なのですが、指板の接着面に細い曲線溝を掘ることで、ニカワ逃げと、目切れ割れ防止の加工を行うこともできます。
 これまで私は彫刻刀みたいな刃物で直線溝を掘って加工していましたが、レーザー加工機を使うと複雑な曲線、自由は深さ調整も自由自在です。

 なぜ曲線なのかというのは専門的になりますので説明しませんが、一つだけ言えるのは、手作業だとなかなか実行不可能な加工(見えない部分ですが)ができるということです。

 さらなるアイデアとして、音質の調整にも役に立つかもしれません(例えば、碁盤の裏側の模様、または琴の裏側の模様って、響きにけっこう影響があるそうなのです)。この辺りに関しては、またアイデア段階なので実験したことは無いのですが。

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