以前ドイツに住んでいたときにも感じていましたし、先日にドイツ・フランスに行ったときにもそう感じたのですが、私の体験したヨーロッパでは「曇りガラス」はほとんどありませんでした。透明ガラスにレースのカーテンをちょこっと垂らしているだけなのです。太陽の光を少しでも取り入れようという伝統なのでしょう(もちろん各窓にはシャッターが付いていて、夜にはそれを閉めます)。
 そのような窓の構造なので、けっこう隣の家の中が見えたりします。トイレに入って座ると、隣の家の窓が見えるということも珍しくないのです(小さなレースがちょこんと垂れてはいますが)。ということは・・・。もっとも、ヨーロッパでは珍しい光景でもないので、あえて興味深く隣の家を覗く人もいないのかもしれません。
 先日のホテルでも朝風呂に入ろうとしてカーテンを開けたら、「スルー」なのです。目の前が大きくひらけてビックリしました。そのために暗幕のようなカーテンが付いていましたが、それを閉めると、今度は夜のように室内は真っ暗・・・。
 まあ、ヨーロッパはヨーロッパの伝統があるので、それでよいのですが、日本の新築住宅でも透明ガラスが好まれているそうです。オープンな感じがするからです。ほとんどの住宅展示場の窓ガラスも透明です。
 しかし、実際にそのような透明窓ガラスで家を造ってしまうと、カーテンを閉めっきりになるのが関の山です(よほど敷地が広い人は別)。
 余計なお節介ではありますが、曇りガラスが便利ですよ。昼間にはレースのカーテンも必要ないし。これから家を造るという方は、是非「曇りガラス」のご検討を。我が家の場合ですが、曇りガラスの方が値段も安かったです。
 
 

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