掲載動画は私が製作した楽器です。通常の楽器内部には、魂柱を立てる線は書き込まれていませんが、私が習ったカントゥーシャ氏の製作方法ではこのように、事前に線を書き込んでおくのです。こうすることで、後で魂柱を立てるときに精確に真っ直ぐに、さらに精確な位置に立てることができるのです。
簡単に立てているようですが、結構難しい技術なのです。決して真似して、自分で行わないようにしてください。f孔に傷を付けてしまったり、楽器に無理な力をかけてしまったりします。
余談になりますが、魂柱立て作業は、精度良く作られた楽器ほど簡単です。楽器内部の曲面が連続しているので、魂柱を立てる位置と魂柱の高さと、魂柱の面の推測ができやすいからです。一方、製作制度が悪かったり響板が歪んでいる楽器の場合には、魂柱を合わせることがとても困難なのです。
Video Camera: Canon Cinema EOS C300
Lens: KARL STORZ Borescope + MUSASHI-OPT TLKT2 + B4 to EOS lens mount adapter + x2 Tele Converter