最近は学校教育でもマイクロソフトのWordを使っているところが多いみたいですが、私は義務教育では国産ソフトの「一太郎」&「花子」を使うべきと思います。

 その理由として、日本語を扱う上で、流石日本で開発されたソフトだけあって実によくできたソフトだという点です。特に一太郎と花子を統合して使う「透過編集」という使い方などは、独特で素晴らしいです(もちろん、それぞれ単独で使っても素晴らしいです)。

 具体的には縦書きも含めた日本語処理能力の(禁則処理も)確実さと使いやすさ、さらにワープロソフトの一太郎の「ランク」という機能を使うと、長文を簡単に管理できて大きな編集や管理が簡単にできます。アウトラインプロセッサーとして活用できます。

 また、図形ソフトの花子では、標準機能としてたくさんの図形が用意されているので、簡単に図形を書いたり配置したりできるのです。もちろん、使いこなせばAdobe Illustratorのような凝った作図も可能です。ページ機能が有るところなどは確実にIllustratorよりも進んでいます。地域新聞とか、少数ページのチラシなどは、この花子だけで十分です(よく、PowerPointでDTP的な事を行っている人がいますが、あまりにも非効率的です)。

 

 もう一つの理由として、国産ソフトの開発力の保護のためです。海外製のソフトを(それも、日本語を扱う上で大したメリットも無いのに)あえて義務教育で使う理由があるでしょうか? こう言うと、「会社ではOfficeソフトを使っているので、最初からそのソフトに慣れた方が」と言われるのですが、他のソフトを扱える人は、半月もあればOfficeなんて扱うことができます。逆に、将来MS Officeを使うからこそ、それ以外のソフトの体験もするべきと思うのです。

 学校新聞、地域新聞などを作っていらっしゃる方も、是非とも一度「一太郎」と「花子」を使ってみてください。本当に素晴らしい性能ですから。価格も、フルセットでも結構安いですし。

関連記事: