私は震災の後に、国産クリアパルス社のシンチレーション式(エネルギー補完機能付き)の放射線測定器を購入して、実際に自分で測定した高円寺の私の工房周辺の数値と、国(東京都)の発表の数値を比較しています。シンチレーション式の放射線測定器は、一般に出回っているガイガーミュラー式の放射線測定器よりも、低放射線量の測定において高精度と言われています。ちなみに、安価なC国のガイガー式測定器を購入して、ブログ上で騒ぎ立てている人もいますが、それはあまりにも無責任と言えるでしょう。それらは低線量での数値が無茶苦茶だったりするからです(比較実験を行った雑誌をいくつか読んだことがあります)。
 さて高円寺の私の工房での値は、室内で0.03~0.05μS/h、屋外で0.06~0.12μS/hくらいで、公的な発表とほぼ同じくらいです(下水口とかの数値が高めです)。
 この数値が高いのかそれとも高くないのか、今となっては比較測定することは不可能です(以前に観測されたのデータとの比較は可能ですが、私が実際に計測したものではありません)。
 そこで比較対象のために、先月のドイツ出張時に、そのシンチレーション式の放射線測定器を持参してドイツのいくつかの場所を測定してみました。
A地:室内0.03~0.05μS/h、室外と駅構内0.08~0.12μS/h(高円寺とほぼ同じでした)。
B地:駅のホーム上:0.08~0.09μS/h、駅構内:0.10~0.16μS/h(構内の方が外よりもちょっとだけ高かったです)
C地:駅周辺(外)0.08~0.13μS/h、駅のホーム上1.30μS/h(眼を疑いましたが、本当です)
D地:室内0.03~0.05μS/h 室外0.06~0.09μS/h(高円寺よりちょっと低めです)
E地:室外0.03~0.07μS/h(一番低かったです)
フランクフルト空港ロビー内:0.03~0.06μS/h
高度9,000mの機内:約0.5~0.6μS/h(総二階建ての超大型旅客機A380の一階中央座席でしたので、これでも低めのはずです。)
 これらの値がどうなのかと言うつもりはありません、それは私の中だけでの個人的な判断にしかすぎないからです。私は測定値を客観的な測定事実としてのみ発表します。
注意:
 高円寺の測定値は高円寺全地区の、または東京を代表する値ではありません。あくまでも私の工房内と、工房周辺の値です。ドイツでの測定値も、時間をかけて測定し回った値ではなく、電車を待つ間とか、または街を普通に歩きながら測定しただけの値です。ドイツを代表する値ではありません事をご了承下さい。

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