「CDやレコードの枚数と、感動は反比例する」というのは、私の持論です。論というほどのものではありませんが、私が気をつけていることなのです。
学生時代のお金が無いときに、迷いに迷って購入した1枚のレコードにこそ、感動の源なのです。その1枚のレコードを大切に抱えて帰ってきて、家で何度聴き返したことか。
ところが今は、当時と比べてある程度の金銭的な余裕があります。だから購入しようと思えば10枚とか20枚なら買えるのです。しかし、そうして購入したたくさんのレコード(またはCD)を聴き込む時間がありますでしょうか? もっと言えば、処理する能力が残っているでしょうか? 残念ながら私にはありません。
だから、レコードをできるだけ買わないようにしているのです。
こう言うと、「工房に行ったときにずいぶんとレコードが増えていましたよ」と、ツッコミがあるかもしれません。確かに、そうではあるのですが、実際には同じレコードを数枚も買っていたりするのです。だから、種類としてはそこまで多くはありません。
なんだか、言い訳のように聞こえるかもしれませんが・・。ただ、同じレコードを何枚も買っていると告白している方が、ちょっと病的で引かれてしまうかもしれません。