以前から、ヤノフスキ&ベルリン放送交響楽団 の「ニュルンベルクのマイスタージンガー」全曲が素晴らしいと、何度か紹介したことがあります。

 通常、この手のオペラの演奏って、前奏曲だけは気合いが入っている(入りすぎている物が多いです)のですが、伴奏の部分では「所詮伴奏(練習していない?)」になっているものが多いと感じていました。

 ところがこのCD集はどこを聴いても素晴らしいのです。さらに感心するのが、その録音の音質です。素晴らしいのです。

 それで、その後に同シリーズの「タンホイザー全曲」だとか、「ワルキューレ全曲」も買い足して聴いていたのです。先に紹介した「マイスタージンガー」以外も、同様の素晴らしさなのです。

 そうしている内に、これでは切りが無いので、いっそのこと「全部」買ってしまおうと決断しました。今まで所有していた物はお客様にあげて、全く新たに買い直したのです(物は、これまで所有していた物と全く同じ物です)。

 今まで所有していなかった曲(ジークフリートとかトリスタンとイゾルデとか)のどれも素晴らしい演奏です(まだつまみ食い的な聴き方ですが)。

 オペラとして聴くだけでなく、オーケストラ演奏の教材としても、録音エンジニアの教材としても、またはオーディオマニアにとっても、とてもお勧めの全集です。

 

 話は変わりますが、筑波研究学園都市にある高エネルギー研究所というのがあって、そこに巨大な円形加速器があるのです。その加速器の名前が「トリスタンリング」というのですが、その命名の元になったのが、トリスタンに出てくる怪鳥が「クォーク!」と鳴くことからだとか。マニアックですねえ。

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