最近私は、「ネット上の情報(私が書いている文章も含めて)なんて何の役にも立たない、ゴミ同然だ」と書いています。

 私はこの業界では、一番初期の頃からインターネット(パソコン通信)を活用して、色々な主張や説明をしてきた一人と自負しています。

 ところがその私が、自分がこれまでやって来た努力に大した効果は無かったと、諦めの気持ちというか、無念な気持ちを感じています。私はインターネット上に存在すると思い込んでいた「人々」という虚像に対して、本気で語りかけていたのです。

 これはまるでドンキホーテの間抜けさと同じです。私は風車に向かって、本気で話していたのです。

 昨日いらした若い方も(これまでいらした何人もの方々も)同じなのですが、「佐々木さんの書かれている事をネットで以前から読んでいて・・・」という事で、私に興味をもたれていらしてくれるのです。とても真面目な方です。

 ところが、工房にて私が実際に説明するたった一時間半の時間の説明で、殆どの方が「なるほどっ」っと、驚かれるのです。

 と言うことは、それまでのネット上の情報なんて、何の理解にもなっていないという証明でもあるのです。もちろん、工房にいらっしゃるきっかけとはなっています。しかし、そうして工房に実際にいらっしゃる方は、ネットで文章を読んでいる方々の1パーセント位だと思います。

 ネットの普及は、無知化と等しいです。プライドの高い方々には理解してもらえないでしょうが。

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