先日ヴァイオリンの弓を購入してくださった方は、フルサイズにサイズアップしたばかりの小学生の女の子でした。親御さんが、私の「良い楽器や良い弓を最初から購入しておいた方が、結局は得」という考えを理解していただき、良い弓を購入してくださったのです。

 事実、(真の意味での)性能の良い弓で弾くと、自然と弓が吸い付いて、弓が震えずに、そして大きな圧力が力まずにかかって、とても小学生なのに良い音で楽器を鳴らすことができていました。

 良い弓や楽器を手に入れること言うことは、すなわち「理にかなった道具を手に入れると言うことは」、ヴァイオリンレッスンの上でこれ以上の近道はありません。ちなみに、「名のある楽器」とか「名のある弓」とか、「どれだけ高価」とかの意味ではありません。もちろん、そこそこは高価なのですが。

 子供の成長はあっという間です。その時、再びグレードアップする必要がないのは、金銭的にも効率的です。もっとも、金銭的な事よりも、「効率的にレッスンが可能になる」という時間的な効率性の方が、遙かに重要だと思います。

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