先日ヴィオラの客様と、オイストラフがヴィオラを弾いた、「モーツァツト作曲 ヴァイオリンとヴィオラの二重奏曲」のレコード(オリジナル盤!)を聴きました。ELPレーザーターンテーブルで再生した古いレコードの音は、まるで今演奏しているかのような瑞々しさと力強さを感じるのです。

 オイストラフのヴィオラの音程の完璧さと、アタックのかかっていない素直な発音は、ヴァイオリンを弾いているときの音と同じです。

 オイストラフのレコードに続けて、私のお勧めのレコード「パスキエ演奏の同曲」を再生しました。そうしたら、私もそのお客様も「・・・・・・」って黙ってしまいました。

 さらに続けて、日本人のヴィオラ演奏家の同曲のレコードを再生したら、さらに「・・・・・・」。

 オイストラフが完璧すぎて、他のヴィオラの発音だとか、音程だとかが劣って聞こえてしまったのです。もちろん、それぞれ素晴らしい演奏なのです。それらのレコードも、私のお気に入りのレコードなのですが。

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