先日、4K UHD BD(Ultra HD Blu-ray)をお渡ししたヴァイオリニストの方から、「筋肉の動きまで判る」という感想を頂きました。

 私は、細い弓竿と馬毛との分解能だとか、弦の表現とか、ドレスのレースの質感とか、いわゆる「解像感」の方に眼が行っていたので、「筋肉の動き」というものがピンときませんでした。

 そこで私も久しぶりにその4K UHD BDのコンサート映像を見直してみて、「なるほど!」と思ったのです。腕の質感、肌の質感が立体的に見えるのです。BDなら平面的に見えていたのが、立体的に見えて、確かに筋肉の動きまで感じることが出来ます。

 「それならば」と、楽器の方に眼を移すと、楽器の表板の曲面がBDよりも感じられる事に気づきました。

 UHD BDは、面の質感もより感じることが出来るのです。

 

 補足になりますが、4K映像ってチェロのコンサート(発表会)にも効果的だと想像できます(あくまでも推測です)。というのは、チェロの発表会撮影って、チェロの正面から映すことがほとんどです。さらに、チェロの演奏においては弓の運動が正面&水平方向になります。これって、BDで60iという原理的に、弓の動きを表現しにくいのです。

 その点、4K UHD BDは水平方向の弓のボウイングの表現力がとても高いです。だから、(想像ではありますが)正面から撮影した映像の、奥行き方向への弓の圧力の表現も、BDと比べて高いのではないかと思うのです。まだ実際にチェロのソロ演奏を4K UHD製作した経験がないので、想像ではあるのですが・・・。

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