私は新型コロナが広がってきた初期の、まだマスクインナー既製品が売られていない時から、自作してマスクインナーを使ってきました。もちろん、妻を始め周りの方々にも勧めてきました。

 つい先日、妻と「マスクインナーを入れる事によって、息がしやすくなる、その仕組み」について会話をしたのですが、文系脳の妻は「口にくっつかないから、息がしやすい」と、ちょっとピンボケな事を言っていました。間違ってはないのですが・・・。

 マスクインナーの効能には、大きく分けて次の二つがあります

 1. 口にマスクが付かないので、衛生的。
 2. 息がしやすい。

 意外と、2.の効能を知らずに、マスクインナーをまだ試していない方も多いのではないのか? と思い、ちょっとこの記事を書くことにしました。

 なぜ息がしやすいのか?

 それは、自分の一呼吸の空気量に対しての、マスク(フィルター)の面積の差です。例えば、口にマスクがピッタリくっ付いている場合には、頬の部分とかのマスクは、有って無いようなものです。極端に言えば、唇サイズの小さなマスク(マスクの1/5だけの面積?)を装着して呼吸しているに等しいのです。

 一方、マスクインナーを装着している場合(もちろんマスクの周囲はピッタリと密着して装着していて、空気漏れは無いとします)、マスクフィルターの面積は、マスクの四角サイズとなります。例えば、唇サイズの5倍の面積のマスクと言えるわけです。

 一呼吸の空気量に対して、小さな面積のフィルターで空気を通すのと、大きな面積のフィルターで空気を通すのとでは、抵抗が変わってきます。もちろん、後者のほうが抵抗が少なくなります。
 さらに、大きな面積のフィルターで呼吸した方が、空気の流速が低くなるので、フィルター効果が高くなるはずです(微粒子がフィルター繊維に引っかかりやすい)。

 同じ原理は、空気清浄機のフィルターがギザギザと波打っているのもそうです。表面積を大きくすることで、空気の通りを良くして、空気中に含まれるホコリをフィルターでキャッチするという仕組みです。

 話がちょっとはずれましたが、マスクインナーはお勧めです。

 ちなみに妻が最近気に入って使っているのは、このリンクの小さなバータイプです。飲食時にマスクを外すときに、マスクから外れて落ちないのと、マスクを仕舞うときに邪魔にならないのが良いという事です。最近は色々なタイプが売られているので、皆さんも試してみては?

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