ここ3日間はあるヴァイオリンの古い修理跡のニスの色を修正する作業でかかりっきりでした。

 双眼ルーペで覗き込んでは点描のように色ニスを足しては、遠目で目を細めて色の状態を確認し、乾かしてはまた同じ作業の繰り返しを。

 こつは消極的に行うことです。作業にのめり込むと、やり過ぎてしまうこともあるからです。後で足すことはできても、引くことはなかなかできませんから、「消極的」が重要なのです。お客様からしたら物足りないと感じる事もあるのですが、消極的な作業は、けっこうハイレベルな技術なのです(と、自分は思っています)。

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