私が「弦楽器製作工程」の映像を撮影開始した当初(1996~7年くらい)、テレビ番組などを除いて、このような本格的な弦楽器製作工程の映像は珍しかったです。まして、ハイビジョン映像での本格的作業工程の映像は、世界的に見ても珍しかったと思います。なぜなら、本格的なハイビジョンビデオカメラ自体が普及していなかったからです。

 このように、「弦楽器製作工程BD」に収録されている映像は、もうかなり古いのです。事実、映像中の私がずいぶん若いです。

 しかし、映像品質と、当然作業内容は、今でも色あせていません。それどころか、YouTubeで似たような映像がたくさん出回っている今でも、最高内容の範囲であると自負しています。

 最新の4Kモニタで映してみても、なかなかの品質です。当時、最新の業務用ハイビジョンビデオカメラを借金して購入して撮影した甲斐が、今になって実っているのです。

 今の私にはとてもできない事です。

 このBDの収録映像のポイントは、「高精度な製作技術」、「同じ作業のシーンが長く続く」、「映像品質」です。映像品質に関しては、影の向きなど、全てにおいて技術者としての根拠のある内容となっています。これらは製作者自らが企画、撮影したからこそ出来た事なのです。

 まだ購入されていない方は、是非とも購入して観てください。その辺に転がっている無料映像とは内容が違います。損はさせませんから。

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