今日はヴィオラの弓の試奏のお客さまがいらしたのですが、事前のメールでのやりとりで、「今はカーボン弓を使っています」との事でした。
ご本人は、私がブログで書いていた「カーボン弓の性能は良くない」という事に対して、疑問を持っていらしたようでした。特に弓竿の剛性に関しては、強いと思っていらしたようなのです。
ところが、私の「弓の性能の仕組み」の話を聞いた後で、私のお勧めするヴィオラ弓を触ってみて（その後弾いてみて）、私の主張する「カーボン弓の性能の低さ」を実感したようでした。
多くの方は熱心です。だから自分でネットで調べて、自分で理解しようとするのです。そして自分で試奏してカーボン弓を良いと思い込んでしまいます。
しかし本当に良い弓というのは、そう言うのではないのです。
それではフェルナンブコ材の弓なら良いかというと、それもそう単純なものではありません。
性能の根拠が必要なのです。私はそれを明確に説明できるのです。だから良い物を仕入れることが出来るのです。そしてそれが私の売りの技術なのです。
カーボン弓を購入しようか迷っていらっしゃる方、とりあえず止めときなさい。良い弓がまだ手に入る今、わざわざ購入する物ではありません。
