トランポリンの上級者(例えば競技者)は、トランポリンの上に微動だにせずスッと立つことが出来ます。

 一方、初級者がトランポリンの上に立つと、プルプル、ガクガク震えてしまいます。

 この違いは何なのかというと、上級者は、普段我々が地面の上に立つのと同じように、自然な立ち方が出来ていて、下手な重心操作などをしていないから、「スッと」立てるのです。

 しかし初級者は、シート(ベッド)が沈み込む不安定だとか技術の無さから、バランスと取ろうとして、逆にバランスに乱れが生じてしまいプルプル震えてしまっているのです。

 これはボウイングともとても共通しています。

 良い性能の弓を使った「自然な圧力」は、力んだ力を加えているという感覚では無くて、「自然に立つ(体重はかかっています)」という感覚に似ています。

 バランスを取ることこそが高度なボウイングだと思い込んでいる人がとても多いのですが、それは弓の性能が低いからなのです。

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