悲しいかな、ネット上でササッと解決しようとする方が年々増えていると実感しています。ネット検索して情報をしいれたり、ネット検索して部品や弦を購入したりと。それが効率的だと思っているのでしょう。結果的にどれだけ非効率、さらに損をするということも知らずに・・。

 よく、酷い楽器や弓を高い値段で買ってしまったり、またはむちゃくちゃな修理・調整をしていたり、または自分自身が修理・調整をしない状態で楽器を台無しにしてしまっている人の決まり文句として、「だって、知らなかったから」とか「だって、誰からもそう教わっていないから」とか、または「どこでそのような知識を教えてもらえるのか、知らないし」とかの言い訳のオンパレードです。

 「それ(技術的に根拠のあるアドバイスや知識など)」を普段から求める(求まる確率が高くなる)行動をとるのです。そして「それ」こそがお金に換算するとものすごく高くて貴重なものなのです。見えない物だからといって、タダではないのです。

 楽器店に頻繁に通う努力。そしてそこで会話をして、信頼関係を築く努力。「聞く耳」を持つ努力。そしてお金をかけてきちんとした調整をしたり、または良い道具を購入する、金銭的な意味での努力。
 これらを行うことは口で言うのは容易いのですが、実際にそれを継続するのには「努力」が必要です。しかし、普段のその行動こそが、唯一、次へ繋がる道なのです。

 ネットでくだらない情報(私が書いているこの文章も含めて、ゴミです)など読んでいないで、行きつけの楽器店や工房にいって、質問したり、相談したりしてください。

 「人と人との会話」こそが宝の山です。

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