最近、直前に「*日の*時にお渡しで、受け取りは*日の*時希望です。ご予算を大まかで良いのでご連絡ください」みたいな一方的なメールや電話がとても多くなっています。
自分の都合だけを考えて、私の都合だとか、他のお客様との都合とかが眼中にないみたいなのです。
工房の予約に関しては、直前でも空いていることもありますので、それはかまいません。
最近の傾向と感じているのは、一方的に受け取りの日時を指定(それも2日後とか)する人が多くなったと感じる事です。
楽器の調整って、実際に見てみなければ何と言えません(正確にいえば、作業を始めて、初めて見つかるトラブルもあるのです)。だから予約時に受け取りの日時を指定することは、基本的には無茶なのです(注:お受け取りの日に十分な余裕がある場合には、話は別です)。
もちろん、お急ぎの場合とか、そういう依頼を受け付けることもあります。しかし、そういう方って、次も同じように依頼してくるのです。
逆に、きちんとしたお客様は時間的余裕をもって、実際に工房で会話をして、受け取りの予約なり、楽器の症状を理解してくださります。
以前は、殆どのお客様は工房にいらして、そこで私から楽器の状態を聞いて、「それでは受け取りは*日後(一週間後とか)」って感じだったのです。ところが最近は違うのです。
特に料金(代金)の予定なんで、判るわけが無いのです。なぜなら不具合は未定だからです。「どんな不具合が見つかっても、弦交換と毛替えだけの作業を行ってください」と言うのでしたら、料金の予定も立ちますが、それで良いという人は一人も居ません。
おそらくスケジュール管理する人が、効率よく行動している「出来る人」と勘違いしている人が増えているのでしょう。
「出来る人」とは、人と会話が出来る人なのです。もっと言えば、相手から(例えば私から)尊敬されるような人柄の人なのです。