今日は、ヴァイオリンの先生と、その生徒さん(私と同世代の男性)と、工房のレコードで、ブラームスのヴァイオリン協奏曲の聴き比べをしました。

 ヌヴー演奏のオリジナルSPレコードの音質から始まり、同録音のCD版との音の違い、そしてオイストラフやコーガンの演奏の音など、聴き比べました。私の工房での試聴の特徴は、「演奏」の話題よりも「楽器の音」の話題になるという事です。

 興味深かったのは、それぞれの専門分野の違いで、同じ音でも感じ方というか、把握の仕方、または見え方が違ってくるということです。

 もちろん、3人ともほぼ同意見ではあるのです。しかし、受け取り方が、それぞれの専門性によって微妙に違うのです。そこが興味深いところでした。

 自分一人で聴いているだけだと、どうしても自分の考え方、受け取り方が標準と思いがちです。しかし、他人と会話をすると、色々と勉強になります。

 レコードを聴いた後は、当初の予定通り、3人でお昼ご飯を食べに行きました。そこでの会話は、一転して、新型コロナウイルスの話題ばかり。

 あ~あ、この騒動が早く収束して、また焼き鳥会で一緒にお気軽飲みをしたいたいものです。

関連記事: