私がドイツ在住の時にある日本の有名企業の研究所に連れて行ってもらい(今のセキュリティではもうこういう事もできない時代です)、音の周波数分析の装置を見せてもらったことがあります。倍音を操作して、音質の評価をするような装置でした。おそらく、当時何億円もするシステムだったでしょう。

 あれから25年、パソコンのソフト上で簡単に同様の(それ以上の?)事が行えるようになりました。時代の進歩は凄いです。しかし、自分の頭は進歩するどころか劣化しているので、この機能を活用できなくてじれったさだけが蓄積されています。

 このSpectraLayers Pro 6というソフトは色々と倍音成分の加工ができて、リアルタイムで再生することが出来るのです。

 さらに凄いのは、Vegas Pro 17の全部セット(VEGAS クリエイターズスイート MAX)を購入すると、何万円もするこのソフトも無料で付いてくるのです。なんてお買い得なのでしょう!

 倍音を消しながら比較再生することで、何となくですが、重要な周波数帯域を探ることが出来ます。

注意:古いレコードの音をデジタル化する時に、このような最先端のソフトでノイズ加工するのは注意が必要です。加工している本人は当然良いつもりで行っていますが、その度合いが「オリジナルの破壊」になってしまう可能性もあるからです。これはいつの時代でも難しいです。

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