以前、あるコントラバス奏者に紹介されたVincent Pasquier氏によって演奏されたCDを聴いて、驚きました。このCD、手に入るのでしたらコントラバス奏者でなくても是非お勧めしたいです。
先日、あるお客様と、コントラバスのジャーマン弓とフレンチ弓の、それぞれの特徴の話題(どちらの奏法が理にかなっているか?)になりました。
それでPasquier氏はフランス人だからフレンチ弓で演奏しているかも? と想像して、Youtubeで彼の動画を探したら最近の演奏の動画がありました。
なるほど・・・、私がこれまで実際に観てきたフレンチ弓を使った演奏とは異なって、きちんと圧がかかった演奏をしていました。それはよく見かけるコントラバス奏者の弓の位置が指板の上を弾いているのに対して、それより駒寄りを演奏している事からも想像できます。
私はジャーマン弓奏法と比べて、フレンチ弓奏法では理にかなった圧力はかけられないと思っていましたが、超絶上手な人には関係ないみたいです(体格的な特徴も影響あるかもしれません)。
CDの時よりもお歳をとられていますが、あいかわらず演奏は素敵でね。
この演奏技術レベル、音質の録音レベル、映像の美しさ、どれを観ても文化の高さを痛感します。
余談:私は以前、「ポータブルメモリレコーダーの音は使えない」って感じの記事を書いた事がありますが、この演奏の音はポータブルメモリレコーダーとは思えない品質ですね(本当に譜面台下のレコーダーで録音した音なのかな?)。
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