私がSPレコードからELPレーザーターンテーブルにて高音質再生して、それをあえてノイズ処理をしないでそのまま製作した「カザルス演奏のバッハ無伴奏チェロ組曲」のCDを私の工房の10名ほどのお客様に差し上げました。
このCD、SPレコード特有のノイズが凄いのですが、しかしそのノイズの下に、きちんとしたカザルスのチェロの音が録音されているのです。
ところがCD再生装置(オーディオ)の品質が低いと、ノイズばかり目立ってしまって、チェロの音がまともに聞こえません。その逆に、オーディオ装置の品質が高いと、ノイズはそれほど気にならず、カザルスのチェロの音が浮き上がるのです。
このように、CD一枚をとっても、安直にその音(演奏)を評価することは不可能なのです。現状で満足している方、だまされたと思って階段を一段上ってみてください、これまでの世界が違って見えますから。
オーディオだけの話ではありません。
注:このCD、一般販売はしておりませんので、ご了承ください。あくまで私の工房でチェロ本体やチェロ弓を購入してくださった方への、サービスの一環です。
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