ヴァイオリンのエヴァピラッツィGoldってもの凄く高価です。特にG線(4番弦)だけが飛び抜けて高いです。G線一本だけで定価18,600円(税別)もします。

 この理由は、G線の巻線に金が用いられているからです。通常のG線の巻線は銀が多いです。だからエヴァピラッツィGoldのG線は、ちょっと黄色い色をしているのです。

 逆の事も言えて、金が使われているG線以外の、E~D線の価格は普通です。

 なぜ金を使うのかというと、金素材は「重くて柔らかで、錆びにくい」という性質があって、それが弦の設計に理想的だからなのです。ちなみに、銀素材も(金ほどではありませんが)重くて柔らかで錆びにくいという性質があるので多く用いられています。

 もしも仮に金素材の価格がもっと安かったら、金を用いた弦はもっと数多く存在したと思います。

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