「デフレ」と言われるようになってからの話なので、今さらって話題でもないのですが、今日、冷凍ピザを食べようとしてパッケージを開封してみたら、「中身が小さっ!!」

 それ以外にも、お菓子でも、箱は大きいのに中身がとても不釣り合いなくらい小さくなっていたり、「カニかま」も最近はなんだかやせ細っています。

 企業も血の滲むような苦労をしているのでしょう。値段を上げたら、売れなくなってしまうのでしょう。それはわからないでもありません。しかし、我々が購入しているのは「価格」ではなくて「中身」です。すなわち、企業のつくり出している「商品」です。それが、そんなので良いのでしょうか?

 例えば私の工房で、このご時世だからといって、値段は上げないで毛替えの馬毛の本数を減らしていったら、お客はどう思うでしょうか? お客が気がつかない範囲だったらやっても良いのでしょうか? お客が気がついても、演奏可能な範囲だったらやっても良いのでしょうか?

 私は、それは私の工房のお客様に対して、とても無礼な行為だと思います。

 それではどうしたら良いのか? 私なら、本当に毛替えの品質を確保しなければならないのだったら、値上げをします(値上げをするって、結構勇気のいることなのです)。そしてなぜ値上げをしなければならなかったかを、説明して納得してもらいます。あとは、それで納得してくれたお客様に対して、全力を尽くすのみです。

 話は最初の「食品」の話題に戻りますが、せめてそれならばパッケージのサイズも小さくして欲しいです。それが環境にも優しいですし、「偽善大国日本」の少しの歯止めにもなると思うのです。

関連記事: