ここ数年の事ですが、工房に初めていらした方に一生懸命説明(弓の説明だったり、楽器の修理の説明だったり、色々)をした後に、結果的に説明だけで終わった方から、その後メールとかで「有り難うございました」とか「検討します」とかのメールを頂くことはほとんどありません。

 またメールでの質問でも、私が相手側の質問の文字数以上の、真剣な返事を書いても、自分のメリットに合わなかった場合には、スルーされます。

 私の事を、単なる「店」と思っているのでしょう。

 血の通っている人、または一生懸命高度な技術を追求している技術者となんて、これっぽちも思っていないのだと思います。説明とか対応はタダと思われているのだと思います。

 これって、有名な演奏者とか歌手に飲み屋で出会って、「ケチくさいこと言ってないで、ちょっとくらい演奏しろよ!」と言っているのと同じ感覚です。

 道を歩いていても、スマホ歩きだったり、または前を見て歩いているのに、すれ違いの時に自分の進路を半歩さえも譲らない人だらけです。利己的というか、ピリピリした社会の雰囲気を感じます。

 愚痴言ってもうしわけありません。ただ、そんなのばかりで、人間不信に陥りかけそうです。

 

 そんな中、先日近所のミニストップにお弁当を買いに行ったところ、レジの外国人の店員(インド人ぽい女性)が「今日は寒いですねえ」って声を掛けてきました。

私:「(ちょっと驚きながら)寒いですねえ」
店員:「私も日本の寒さにちょっと慣れてきました」
私:「日本は何年目ですか?」
店員:「5年目です」
私:「もうベテランさんですね」
店員:「いや~、まだまだ」

って、短い会話ですが、何か救われた気がしました。

 温かいお弁当を持ちながら、「世の中すてたものではないな。悪く考えるのは良くない」って、反省しながら歩いたのでした。

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