これまで何度も書いていることですが、私のホームページやブログを読んでくださる方のかなり多くが、ネット検索で立ち寄った方なのです。私もインターネットを便利に活用していますので、インターネットを全否定するつもりはありません。しかし、ネット上に「本当の情報」は無いという自覚が必要なのです。

 なぜならば、インターネット検索という行動は、原理的に自分自身の「肯定」を求める行為です。しかし、自分の殻を破るという行為に必要なのは、自分自身の「否定」なのです。

 すなわち、人と直接会って、会話をする以外に、「本物」や「成長」を得ることができないのです。それどころか、お金を払って、「嫌なこと」、「耳の痛いこと」、「否定されること」を求めに、楽器店や工房に通うのです。

 以前、「客なのに、そんな事を言われなければならないのか!」みたいに逆ギレされたことがあります。違うのですよ、私の工房にいらっしゃる(お金を払ってくださる)お客様だから言うのです。その辺を歩いている人をつかまえて説教したり、または他店に通っている方をつかまえてそんな事を言うわけがありません。私は暇ではありませんし、ボランティアで行っているのでもないのです。

 お金を払うのは、自分の「否定」の部分になのです。そこで一番障害になるのが、以前にも書いた「プライド」というわけです。

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