弦楽器演奏だけに限りませんが、「上達」って自分を変えていく行為なのです。自分の価値観、考え方、殻を破っていく行為とも言えます。

 そのために重要なのが、「他人」の言葉を聞く事です。「自分」ではなく、「他人」です。

 ところが高学歴化、インターネットの普及、個人主義的な風潮、他人への不信感等々が影響して、上達というものを、自分自身で追求するものと勘違いしている人がとても増えていると感じます。

 インターネットなどで情報検索したり、本を読んだりして自分自身でどんなに追求しても、それは「思い込み」にしかならないです。自分自身の殻というのは、自分でヒビをいれることは困難だからです。

 だから他人との関係性を求める努力が必要なのです。

 最終的に自分の宝となるのは「人」です。これは言い切ることが出来ます。ネット検索の情報は(私の書いたものも含めて)役に立ちません。

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