今日行ったコンサートの最後に、指揮者が「被災地の楽器などの募金」について話をしました。かいつまんで書くと、
「楽器は、使い始めてからの修理やメンテナンスの方が大変です。こちらで購入した楽器を被災地に送るのではなく、お金を送って、そのお金で現地の楽器店から定価で楽器を購入して揃えることが重要です」
というような内容でした。さすが音楽家、楽器の何が重要なポイントなのかを心得ています。その通りなのです。楽器自体よりも、その後の修理やメンテナンスの方が重要で難しいのです。地元の楽器店で購入することで、その楽器店の利益になるだけでなく、その楽器店が責任もってメンテナンスを行うことができます(売った店の義務と言ってもよいでしょう)。
「ホワイエに募金箱を置いていますので、今日の演奏の感動分だけ、皆さんもよろしくお願いいたします。」
 私も「よし、今財布に入っている全財産の五千円を募金しよう」と決意しながら、アンコール曲を聴き、演奏会が終了しました。
 ふと気がつくと、私は駅の近くまで歩いているではないですか。おおっ!募金を忘れた!私の座席近くの出口が、たまたま玄関横に出る通路だったので、私は何にも考えずに、スタスタと外に出てしまっていたのでした。
 今日の分は、近いうちにきっと・・。

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